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論文

Low-energy super Gamow-Teller (LeSGT) and anti-LeSGT transitions; Hindered "allowed $$beta$$ decay" of $$^{14}$$C as an anti-LeSGT transition

藤田 佳孝*; 宇都野 穣; 藤田 浩彦*

European Physical Journal A, 56(5), p.138_1 - 138_8, 2020/05

 被引用回数:5 パーセンタイル:52.72(Physics, Nuclear)

$$^{14}$$Cは半減期が約5700年と極めて長いことが知られており、その性質は年代測定に利用されている。$$^{14}$$Cから$$^{14}$$Nへのベータ崩壊は、スピンパリティ差が$$1^+$$の許容遷移であるにも関わらず、$$log ft$$値が9を超え、遷移が極めて抑制されている。その核構造的起源を解き明かすため、$$^{14}$$Cを$$p$$殻の2空孔状態とした殻模型に基づいた議論を行った。非常に興味深いことに、2粒子状態の基底状態へのベータ崩壊行列要素は非常に大きく、2空孔状態の行列要素はゼロに近くなる。2粒子状態については、1番目の$$1^+$$へ強く遷移(LeSGTと呼ぶ)し、2番目の$$1^+$$へは弱く遷移(anti-LeSGTと呼ぶ)するが、2空孔状態についてはその逆で、1番目の$$1^+$$へは弱く、2番目の$$1^+$$へは強いという逆転関係があることがわかった。この粒子・空孔状態間の非対称性は、二体力の行列要素の符号によって理解されることがわかった。

論文

Experimental study of Gamow-Teller transitions via the high-energy-resolution $$^{18}$$O($$^3$$He,$$t$$)$$^{18}$$F reaction; Identification of the low-energy "super" -Gamow-Teller state

藤田 浩彦*; 藤田 佳孝*; 宇都野 穣; 吉田 賢市*; 足立 竜也*; Algora, A.*; Csatl$'o$s, M.*; Deaven, J. M.*; Estevez-Aguado, E.*; Guess, C. J.*; et al.

Physical Review C, 100(3), p.034618_1 - 034618_13, 2019/09

AA2019-0318.pdf:1.1MB

 被引用回数:12 パーセンタイル:77.09(Physics, Nuclear)

大阪大学のリングサイクロトロンにて$$^{18}$$O($$^3$$He,$$t$$)$$^{18}$$F反応実験を行い、その荷電交換反応の断面積から、$$^{18}textrm{O}to^{18}textrm{F}$$のガモフテラー遷移分布$$B(textrm{GT})$$の励起エネルギー分布を測定した。その結果、$$^{18}$$Fの基底状態への$$B(textrm{GT})$$が3.1と非常に大きく、その他の励起状態への遷移強度は小さいことがわかった。この実験結果を大規模殻模型計算や乱雑位相近似計算と比較し、基底状態への強い遷移が理論計算によってよく説明されることがわかった。

口頭

Large-scale shell-model calculations for low- and high-lying states

宇都野 穣

no journal, , 

微視的核構造模型のうち、殻模型計算(配位間相互作用)は、特に基底状態近傍の低励起状態の記述において大きな成功を収めてきた。それは、殻模型計算が低励起状態に重要な、主殻内核子間相関を完全に取り入れた模型であることによる。一方、高励起状態においては、主殻をまたがる相関も効いてくるようになり、それを取り入れるにはかなり大規模な計算が必要となるため、これまで殻模型計算に基づいた研究がほとんどなされてこなかった。発表者らは、最近、多主殻を取り入れた大規模殻模型計算によって、低励起状態と高励起状態を統一的に記述する研究を遂行しており、この招待講演ではその成果の一部を紹介する。特に、カルシウム近辺の$$pf$$殻領域の構造に焦点を当て、低励起状態においては有効核力と殻構造の変化との関わりについて、高励起状態においては$$E1$$遷移およびガモフテラー遷移強度関数、さらに、最近論文で発表した新しい準位密度計算手法とその$$pf$$殻核への応用について紹介する。

口頭

二核子配位のガモフテラー遷移と陽子中性子対相関

宇都野 穣; 藤田 佳孝*

no journal, , 

ベータ崩壊の系統的データが集まり、そこから物理的に興味深い現象が知られるようになってきた。その一つとして、$$LS$$閉殻上に2個の核子がある系では最も低い$$(J,T)=(0,1)$$状態から最も低い$$(J,T)=(1,0)$$状態間のガモフテラー遷移強度が非常に大きくなるのに対し、2個の空孔がある系では同様の状態間のガモフテラー遷移強度が抑制されるというものがある。この研究では、この現象が起こるメカニズムを陽子中性子対相関の観点から明らかにした。まず、核子間相互作用として対相関相互作用をとると、任意のバレンス殻、任意の一粒子エネルギーでガモフテラー行列要素の符号がそろって大きくなることを数学的に証明した。これは、2粒子系の性質は説明するものの、2空孔系の性質は説明できない。現実的な相互作用では、対相関相互作用とは相互作用行列要素の符号が異なる部分があり、それによってガモフテラー行列要素の符号がそろわなくなるためである。すなわち、現実的な陽子中性子間相互作用では陽子中性子対が不安定となり、期待される対凝縮は起こりにくくなると考えられる。

口頭

二核子配位のガモフテラー遷移で探る陽子中性子対相関の性質

宇都野 穣

no journal, , 

このセミナーは、学部生・大学院生の教育を意図し、基礎的な事項を解説する講義部と最近の研究内容を紹介するセミナー部によって構成されている。講義部では、原子核構造を記述するために有力な手法の一つである殻模型の基礎について説明する。まず、独立粒子描像およびその結果として得られる殻構造が成立する実験的証拠を概観した後、単純な独立粒子描像の限界を説明する。それを克服するために必要な残留相互作用による配位混合について、最も簡単な2核子配位を例にとって説明する。その後、より多核子系の問題に対する殻模型計算の概略を示す。セミナー部では、2核子配位計算の応用として、ガモフテラー遷移に関する最近の研究を紹介する。2核子配位という単純な系でありながら、ガモフテラー遷移強度が系によって著しく異なるという性質の起源が陽子中性子対相関の観点から明らかにされる様子を詳細に説明する。

口頭

Probing proton-neutron pairing with Gamow-Teller strengths in two-nucleon configurations

宇都野 穣; 藤田 佳孝*

no journal, , 

陽子中性子間相互作用が強いことから、原子核内に陽子中性子対の存在が期待されているが、実験的にははっきりしていない。本研究では、二核子配位におけるガモフテラー遷移から陽子中性子対の構造を調べ、そこから陽子中性子対には同種粒子対で見られるようなコヒーレンスがなくなることを指摘した。まず、理想的な対相互作用を用いると、二粒子配位および二空孔配位間のガモフテラー遷移は、波動関数の符号が常に決まった値となることを反映して必ず大きくなることが数学的に示される。しかし、現実的な相互作用ではこうした性質が失われ、それによって$$^{14}$$Cの長い寿命で知られるように二空孔配位間のガモフテラー遷移が抑制される。現実的相互作用と理想的な対相互作用の主要な要因としては、テンソル力および軌道角運動量を2に組む中心力が挙げられる。

口頭

$$beta$$-decay properties and Gamow-Teller distributions in neutron-rich nuclei around $$A=40$$

宇都野 穣; 吉田 聡太*; 清水 則孝*; 大塚 孝治*

no journal, , 

中性子過剰核におけるベータ崩壊の性質(半減期と遅発中性子放出確率)は核構造データとして最も基本的なものの一つであるが、従来からよく用いられる乱雑位相近似などの大域的な微視的核構造計算では実験値を満足いく程度まで再現するに至っていない。本講演では、従来の計算よりも核子間相関を適切に取り扱うことの可能な殻模型計算によって、軽い核領域のベータ崩壊の性質を調べた結果を報告する。殻模型計算によって半減期と遅発中性子放出確率を計算した結果、実験値を従来の方法に比べ非常によく再現することに成功した。その結果をもとに、実験的には得ることが難しい、中性子過剰核からのガモフテラー遷移分布とその物理的意味を議論することが可能となった。低励起状態へのガモフテラー遷移については、偶偶核からの遷移がその他の核のものに比べ、著しく増大することを見つけた。この性質は陽子中性子対相関によるものとわかった。さらに、ガモフテラー巨大共鳴のピーク位置の系統性も調べ、そのアイソスピン依存性を与えた。

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